FILE 02-01 はじめてのコンパ
bP 気をつけよう、キス魔は場所を選ばない
管理人が九州から出て、めでたく大学入学を果たしたのは、いちおー六大学に名を連ねるM大学である。
だが、この大学、事実上Wセダのスペアとして受ける受験生が多いため、蓋を開けてみると、Wセダに落ちたから〜と入学してきた連中が多い。
しかも、堂々と【偽Wセダ】を名乗るあたり、かなりひねくれていると言っていい。
(そういえば、以前H政と【偽Wセダ】の称号をめぐり争っていた・・・って待て)
さて、そんな裏事情はともかく、激戦の中、推薦入学というある意味究極の裏技(笑)を駆使して入学したところで、最初に待ち受けていたのは新歓コンパだった。
まー、形だけとはいえ4年間おんなじクラスだもの、ノートの貸し借りもよろしくねーという奴である。
新宿はコマ劇前のとある居酒屋を貸しきって、盛大に行われたコンパは夜10時を過ぎてなおたけなわだった。
ついでに、管理人は商学部。その男女比は9対1。野郎の雄たけびはとどまるところを知らなかった。
お約束の自己紹介一気を経て、盛り上がってるさなか、S君がもんどりうって襖を倒して、別部屋の宴会に殴りこむ。
・・・・不幸なことに、Wセダの新歓と鉢合わせ。
クラスの中でも指折りの男前Y君は、やっぱりWセダ落ち組。まだ知り合って間もないながら、こやつとの波長はやけに合った。そして、こやつの神経がナイロンザイルのごとく太くて丈夫で、知恵の輪以上にひねくれた根性のすわり具合もことのほか管理人好みのトモダチだ。
「おお、Wセダの皆さんっ! 俺も受けたんだけどさぁ、まぁ残念でしたってことで!
いやぁ、俺たちももしかしたら皆さんの同期になってたりしてたかもなー」
みょーに胡散臭げな笑みとセリフでなれなれしく手近にいた相手先の幹事らしき男性の肩に手を回し、おもむろにのしかかった。
きゃーvというWセダ組女性陣の心なしか黄色い悲鳴。絶句している男性陣。
もっとやれーと歓声を上げるこちら側。
完全にのしかかられてじたばたともがく手足がほほえましい。
・・・・・あれ? (偽乙女モード発動)
・・・・・・・・・もしかして、舌入ってます?
もしかしなくてもかなりディープ?
ぷはぁっとお約束のように顔を上げたY君の口の端はお約束のように濡れていて。
すごい勢いで、Y君を押しのけるや否や、うわぁぁぁぁっと半泣きになって逃げ出した犠牲者に、生温い同情の眼差しが寄せられる。
どうやら、ファーストキスだったらしい。しかも、本命の相手がコンパの中にいたらしい。
そんな未確認情報が囁かれ、いっそう哀れみが増す。
しかし、加害者は異様に爽やかな笑顔で、生中で口直し(?)をした後、おもむろにのたまわった。
「ま、ちょっとウブだったけど、感度はよかったよなv」
鬼か、あんたは。
いやそれよりも、同人乙女として、腐女子として。
エエもん見せてもらいましたわ(悦)
後日、奴は結局男女問わず酒が入るとノリで襲うキス魔と判明。
俺はバイセクシャルじゃない!と力説していたが・・・説得力ないって(笑)