今ではおなじみとなったサイレンが今日も街に鳴り響く。
「我々〜プラント一同のぉ〜人類にたいするぅささやかなぁ〜要求が〜
拒絶されたためぇ〜、本日ただいまよりぃ〜、49回目のぉ〜
1週間ストライキをぉぉぉ〜決行すぅるぅ〜!!」
「貫徹ウ〜勝利ィ〜!」
「カンテツ〜ッッ!」
「ショウリィ〜〜〜っっっ!」
甲高くもアヤしいシュピレヒコールが轟く中、人々は絶望的なため息をつきながら、今や驚くべきスピードで普及した停電用蓄電池のスイッチを入れた。
そして、2日が過ぎ。ある宿屋の一室に当然のように動かなくなったヴァッシュを抱えて涙ぐむ(笑)牧師の姿があった。
「ヴァッシュ〜(;;)、目ェ覚ましてや〜」
「…………」
沈黙したままぴくりとも動かないヴァッシュにため息をつくと、ウルフウッドは背後からかねて用意の秘密兵器を取り出した。
大輪の、しかも確実に50本はあろうかという真紅の薔薇の花束を。
ゆっくりと正面に回ると、動かないその手に花束を抱え込ませる。
「トンガリ……ワイの気持ちや。受けとったってぇな。オンドレが動かんでも、ワイは変わらず愛しとるで?」
と、ふるっとヴァッシュの睫が微かに震えた。
「……!」
虚ろだった瞳に、アノ魅惑的な(牧師ビジョン)光がゆっくりと灯される。
「―――アレ? ウルフウッド……っ! この薔薇、もしかして僕に?」
「そや!」
「愛の奇跡や! 信じるものは救われるってヤツやな!」
足元に下僕よろしくひざまずき、感動のあまり滂沱の涙を流すウルフウッドの頭を、ヴァッシュはふわりと抱きすくめた。
「ありがと、ウルフウッド。すっごく嬉しいよv」
「……ああ、愛しとるでぇ、ヴァッシュ!」
「僕もだよっv」
ひしっと大きな絆で結ばれた(爆)恋人達が抱き合う中、悲痛な叫びがサテライトからこぼれ出た。
「をのれ〜、我らプラントの一枚岩の結束ぐわぁぁぁ〜」
「ここにぃ〜今日の無念をキネンしてぇ〜、
【紅い薔薇わ〜ユダの証事件〜】と命名するぅ〜」
「今日のこの日をぉぉぉ〜子々孫々まで語り継ぐのであぁるぅ〜」
語り継ぐだけかい。そもそも子々孫々なんておるんかい。
そういう街の突込みと敗北者(?)の無念を他所に、愛を確かめ合った二人は、熱い熱い夜を過ごしましたとさ。
どっとはらい
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